
溶けて流れて、満たされている。
フィクションだから許してください。


溶けて流れて、満たされている。
フィクションだから許してください。


俗世の欲が出てしまった何も持たない男の話 です。


待っていてくれと言われたから待っている伏黒の話です。


ふしめぐ全肯定botのPとティラノサウルスの話です。


あの日に帰れたら、と思う夜がある。初めて呪霊をひとりで祓った一番弟子を抱きしめてやればよかった。式神の顕現に成功した日、その頭を撫でてあげればよかった。はじめましての挨拶で君が必要だと言葉にすればよかった。あの夏の日に親友の目を見て話をすればよかった。オマエが講釈垂れてたバカみたいな正論に耳を傾ければよかった。それができたとして、今、僕の隣に誰がいたんだろうか。
愛がないとままならんけど愛があってもままならんという話です。


自分が面倒を見てきた子供たちに関して、自分に課しているルールがいくつかある。できるだけたくさん名前を呼ぶこと。目を合わせて話すこと。稽古の間は容赦をしないこと。けれど力量を見誤らないこと。 そうして、全てを数えあげるのも面倒なほどになったころ、子供が自分の教えている学校に入学してすぐにまたひとつルールを付け足した。その紅を見たら、名前を呼ばないこと。そうして、彼に同級生が増えて、減って、また増えた頃に、さらにふたつ付け加えた。彼が選んだ人間を、信用すること。子離れができないと外野に言われても、彼の味方でいるということ。
姉が起きてこないので女装をする伏が虎と付き合い始めるいっぽうで親心発揮する五の話です。


次の日紅一点の同級生に出会い頭に文句を言われるのだ。あんたね、恋人の手綱くらいちゃんと握っておきなさいよ。俺の恋人は馬ではないはずだが、と思うものの悪かったなと返す。すると今度は、代わりに謝るとか惚気か!と苦情がくるので、多分これは何を言っても怒られるやつだと判断し、黙ってクレームを受け入れる。でも交際自体を咎める発言は一切出てこないので、最悪の事態は避けられたんじゃないですか、先生。
(五条先生一人が)シリアス(だと思ってる)とラブコメ、あるいは秋の新色とメコメコに凹んだ空のペットボトルとオチが安直なドラマの話です。